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ミニマリストは服の耐久度をどう考えているのか聞いてみたい

またミニマリストの話です。

ミニマリストで「それはやりすぎだろ」と思う事の中に、極端に服を減らしすぎることがある。

前にはてなで「持っているパンツは3枚です」と言う女性がほってんとりに挙がっていた。
念のため言うと、ここで言うパンツはズボンの事でなく正真正銘下着のパンティの事である。

反射的に「おいおい、パンツ3枚ってやばくね?」と、思ってしまったのだが、ブコメを見ると「さすがですね!私は7枚なのでまだまだです。」「私も3枚だよ、それくらいで充分だよね」と言うコメントで溢れていたので、驚いてしまった。

服を減らすのは各自の勝手だが、私が気になるのは「ミニマリストの人は服の耐久性をどう考えているのか」と言う事だ。

服も、下着も、靴も、使えば使う程、痛む。
件のパンツ3枚の人は、2日で2枚履いたパンツを洗濯する計算になる(洗濯中にもパンツ履いてるからね)
服も同様で、とにかく同じ衣類を高頻度で着て、洗濯すれば、加速度的に傷んでいく。

靴なんて、高頻度で使ってはいけない最たるもので、靴を履く事で靴の中には湿気が溜まるので、1日履いたら2日休ませなければいけないと言われている。
ところが、ミニマリストの人は同じ靴を毎日履く。ガンガン履く。ガンガン痛む。

「傷んだら同じものを買いかえるからいい」

と、彼らは言う。

確かに、短期で集中的に使い潰して、傷んだら同じものを買ってきて取り変えると言うのは、とてもシステマティックに見える。
しかし、服だって、靴だって、安いものではない。いいものを買っていたらなおさらだ。
キッチンのスポンジをホイホイ取り変えるのとは訳が違う。

ミニマリストにも色々あるだろうが、私はミニマリストは「お気に入りの上質なものに囲まれてシンプルに暮らす」と言う思想を持っていると認識していた。
必ずしも高価である必要はないが、質の良いものを少しだけ揃えて、それを大事に使っているイメージだ。

毎日同じ靴を履いて自ら靴をダメにしてしまう人たちは、そういう思想と真逆の方向に突っ走っていることに気づいているのだろうか。
ダメになったら同じものを買えばいいや、考えなくて良いから楽だよねー、と無邪気に言っている人たちは、使い捨ての消費物としてモノを扱っている事に気づいている上で、それを良しとしているのだろうか。

ここまで書いて、フト気付いた。
私は服が好きだからこんな事を言っているけど、もしかしたら彼らにとって、服とはキッチンとスポンジと同じ「ただの日用品」なのかもしれない。
だからあまり気にならないのだとしたら、それはそれで合点がいく。

でも、毎日履いて1年持つ靴があるのなら、2足を交互に履いて2足靴がある状態を2年楽しんだ方がいいと思うけどな。

いつか、ミニマリストの人と実際に会う機会があったら、服や靴の耐久性について、どう考えているのか一度聞いてみたい。