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おふとんログ

おふとんの中からお届けします

物を定価でかうことの価値

最近モノにちゃんとお金を払おうぜ!と言う話題がよく盛り上がる。
そういう話とはまたちょっと別の、定価でものを買う事の話をしようと思う。
服の話です。

服屋と言うのは基本的に春夏、秋冬であたらしい服を発売する。
そして売れ残った服を夏のセール、冬のセールで売りさばく。

ちょっと前に「服屋のセールが安すぎる」と言う話を書いた。
半額は当たり前、セールの時期は店によっては~90%オフ!なんて看板を大きく掲げたりしている。

肉や野菜は鮮度が落ちて値段が安くなるが、服は違う。
何のクオリティも下がらずに、ただ「時間が経った」と言うだけで同じものが半額以上安くなる。
同じものが安く買えるならその方が良い。
私は基本的に、服は半年に一度のセールでまとめ買いしていた。

昔、よくセールに一緒にいく友達がいた。
服の趣味も良く似ていたため、シーズンになると毎日のように買い物に行って服を買い漁っていたものだ。

ところがある時、その子が「セール卒業宣言」をした。
もうセールには行かないと言うのだ。とても驚いた。

その頃の私は定価で服を買うのがバカバカしくなっていた。
同じものが、もう少し待てば半額になるのになんで今買うの!?と友人に聞いてみると、その子の答えはこうだった。

「確かに、もう少し待てば安くなるけど定価で買ってセールまでの数ヶ月間楽しんだ方が良くない?」

なるほど!!!!!
と、思った。恥ずかしながらその視点は私にはなかった。

例えば冬物で言えば、9月くらいからコートが発売され、セールになるのは1月だ。(最近はセールが早まっているので12月くらいから始まっているが)
9月に定価で買えば、9月から1月の3ヶ月、新しいコートが楽しめる。
逆に、新しいコートを買うのをセールまで我慢すれば、9月からの3ヶ月間は去年のコートを着ることになる。
彼女はその3ヶ月、気持ち良く過ごすためにお金を払っているのだ。

肉や野菜は鮮度が落ちると言ったが、服だって同じだ。
その年の流行りもある。
彼女はその「鮮度」にお金を払っているのだ。

それ以来、すべてを定価で買う訳ではないがセールで服を買う量は減った。
その時に着たいものを買って着た方が、自分も気持ち良い。

欲しいものに「欲しい時に」適正なお金を払う価値、ということを私も少しは覚えたのかもしれない。