おふとんログ

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行列が増えたのはスマホの普及が原因ではないか

行列が嫌いな選手権をしたら結構上位に食い込めるのではないかという自信があるくらい並ぶ事が大嫌いな私だが、街を歩いているとラーメン屋などに並ぶ人をよく見かける。

近所の有名なラーメン屋は、平日にもかかわらずいつも長い行列ができている。休日ともなると数時間待つのではないかという長さだ。

テレビの行列特集を見ると、1時間なんて序の口、中には3時間4時間並んでスイーツや名物料理を食べている。
昔の行列ってこんなに長かったっけ?なんか年々長くなってないか?と思って見ていてフト気付いた。

みんな、一様に下を向いてスマホをいじっている。
そう言えば、近所のラーメン屋の行列も、思い返してみると皆示し合せたようにうつむいてスマホをいじっていた。

そうだ。今はスマホと言うものがあるのだ。

スマホがあれば、1時間の行列なんて苦でもない。
確かに立っているのはキツイが、「ただ棒立ちで宙を見つめて1時間」と「ネットを見ながら、漫画を読みながら、ゲームをしながら(もしくはそれらを併用しながら)1時間」では雲泥の差である。

漫画を読んでいれば1時間なんてあっという間だ。
家で1時間スマホをいじるのも、行列で1時間スマホをいじるのも、やってる事は同じだ。
スマホさえ持っていれば、誰でも苦にならずに時間がつぶせる。

スマホは、日本の行列史(そんなものがあればだが)を大きく変えたのではないか。
ここ数年で数時間レベルの長時間の行列が増えたのは、並ぶ事が苦痛じゃなくなったからではないかと考えると納得がいく。

そう考えると、どんどん伸び続けている(ように見える)行列は、今が最長期間なのかな、と思ったりもする。
この先「時間の無駄だから並ぶのは嫌だ」と言う人が増えて、行列が短くなることは無いのかもしれない。
行列嫌いとしては生きずらい世の中だ。

でも私はやっぱり行列に並ぶ事はしないだろう。
スマホは横になってポチポチしたいからだ。

格安SIMの売り方がキャリア化しててこのままだとヤバい

k-tai.watch.impress.co.jp

“格安スマホ”のトラブルが2.8倍~国民生活センターが注意喚起 - ケータイ Watch

今までは店舗がない事である程度ふるいおとしができてたのかな思うけど、家電量販店でカウンター作って積極的に呼び込みしてるの見ると心配。料金も各社○○割とかやりはじめてだんだんわかりにくくなってきた。

2017/04/14 10:44
b.hatena.ne.jp

格安SIMの売り方がキャリア化しててこのままだとヤバい。
最近そう感じる。

もともと格安SIM会社は店舗と言うものを持っていなかった。
キャリアのように手厚いサポートも受けられない。その代わり安い。そういうものだった。

今まではネットでしか申し込みができない仕組みであったため、そこである程度の情報リテラシーによってふるい落としができていたと思う。
しかし、先日家電量販店に行くとUQモバイルやフリーテルなどがカウンターを持ち、積極的に呼び込みを行っていた。
道行く人に「今なら100円でスマホが持てますよ~」「月々1980円ですよ~」と、声をかけている。

気になって話を聞いてみると、この100円スマホと言うのがまあひどい。
売り方としては端末代を月額料金に上乗せして、その分○○割という名目で割引しますよ、だから実質100円でスマホが持てますよというキャリアの「実質0円」販売とまったく同じやり方だった。

その上、月額料金1980円も○○割が適用されてるからであって、2年目からはずっと月額料金が2980円になりますとか言う完全にハメ込む気満々の料金プランになっている。ヤバすぎる。

で、この100円スマホのラインナップはどうなのかと見てみると、これもまた揃いも揃ってアレな端末ばっかりで、そういう端末を100円で売りつつ、月々2980円のプランに契約させるという何ともあくどい手段を取っている。

通常、格安SIMのプランは通話SIM+データ3GBで1600円程度が相場だ。
例に出したUQモバイルもSIMのみを契約すると同程度の金額だが、スマホ本体と一緒に契約すると強制的に○○割をてんこ盛りにされて通話SIM+データ2GB+かけ放題5分で2980円のプランを2年縛りで契約させられる。

しかもこれはショボイ100円端末の話で、ちょっとスペックのいい(高価な)スマホだと○○割の金額が下がり、月額料金は1年目2980円、2年目以降ずっと3980円と言う料金設定になる。

スマホ本体を100円で手に入れても、そのあと高い月額料金を払い続けるのであれば結果的にはもちろん損をする。
こう言う売り方は、今までの格安SIMには無かった。
UQモバイルだけでなく、格安SIM各社で、わかりにくい料金プランが最近急激に増えてきた気がする。

格安SIMは、もともとスマホ本体代+月額料金と言うシンプルな料金体系が魅力だったはずだ。
それが、「キャリア化」した売り方をしはじめたのは本当にヤバいと思う。

格安SIMの認知度が上がった事により各社間の競争が激しくなってきた。
テレビCMも増え、家電量販店にカウンターも作り、販売員を配置し、販路拡大に相当なお金をつぎ込んでいるのだろう。
その分は、回収しなければならない。今まではターゲットでなかった所謂情報弱者層も取りこまなければいけない。
そのため売り方もどんどん不誠実な方向へと傾いていくのだろう。

せっかくじわじわと普及してきた格安SIMが、こう言った方向に舵を切り始めている事にとても危機感を感じる。
店舗展開とサポート、それに比例して上がるわかりにくい月額料金。このままだと、キャリアと同じ道を歩んでしまうのではないか。

キャリアのわかりにくい料金体系が嫌で、私は格安SIMに引っ越した。
分からない事は自分で調べないといけないので面倒な時もある。しかし、だからこそ安いと言う形に私はとても納得している。

納得して料金を払うと言うのは、キャリアの頃には無かった感覚だ。
納得してお金を払うのは、気持ちがいい。だから私は格安SIMが好きだ。
それだけに、現状がこうなっている事がとても心配だ。

儲けないといけないのはわかる。
それでも、格安SIMは今までのキャリアとは違うと言う事を、もっと大事に欲しい。
それが、格安SIMの魅力なのだから。

みんなAmazon当日配送でなに買ってるんだろう

アマゾンの当日配送撤退 ヤマトが方針  :日本経済新聞

これだけ「当日じゃなくて翌日でいいよ」って人が多いんだし翌日でいいんだと思う。

2017/04/07 08:54
b.hatena.ne.jp

Amazon当日配送が話題になっている。
ヤマトが当日配送から撤退する方針のようだ。

私自身はプライム会員なのでいくらでも当日配送にできるのだが、「絶対今日欲しい!」と言うものは特にない。
世論を見るにほとんどの人が「別に当日でなくても」と言ってるように見える。

みんな当日配送でなにを買っているんだろう。
と、言うか当日配送じゃないと困るケースってどんなものがあるんだろう、とちょっと考えてみた。

1.日用品

ストックが切れたミネラルウォーター、洗剤、歯磨き粉。
無い事に気付いた時に、当日配送ならありがたいかもしれない。
しかし、これらはその辺のコンビニでも買える。
それこそすぐ欲しいなら当日配送を待たなくともコンビニやスーパーに行った方が早い。
日用品は、当日配送でなくてもあまり困らないものだと言える。

2.趣味系

今すぐ「必要」ではないが「欲しい」パターンである。
テンションが上がって「今すぐ!やりたい!」と言う時に当日配送は確かにアリかもしれない。
しかし1年にそんな機会が何回あるのだろう?と言う気もする。

3.故障系

実際のところ、当日配送のありがたみはここにあるのではないかと言う気がする。
例えばスマホの充電ケーブル。
ケーブルが断線して充電できない!となったらこれはかなりの死活問題なのではないだろうか。
今はダイソーなどで充電ケーブルも売っているが、私のようにType-C端子だったりすると家電量販店まで買いに行かなければいけないし、高い家電量販店ではできれば買いたくない。Amazonで買いたい。

そう言えば、先日風呂の蛍光灯が切れた。
突然のことだったので真っ暗闇の中で風呂に入ったが、あれもなかなか不便で緊急度が高かった。
近所の店に行っても同じものが売ってなくてAmazonで注文したのだが、あの時は当日配送で助かった。
当日配送でありがたみを感じるのはこういうケースなのかなあと思う。

こうして色々なケースを考えてみたが、やっぱり「絶対当日配送でないと困る」と言うケースはそんなに多くない気がする。
あったとしても、頻度としてはかなり低いのではないか。

やっぱり、当日配送なんてしなくていいんだよ。

物を定価でかうことの価値

最近モノにちゃんとお金を払おうぜ!と言う話題がよく盛り上がる。
そういう話とはまたちょっと別の、定価でものを買う事の話をしようと思う。
服の話です。

服屋と言うのは基本的に春夏、秋冬であたらしい服を発売する。
そして売れ残った服を夏のセール、冬のセールで売りさばく。

ちょっと前に「服屋のセールが安すぎる」と言う話を書いた。
半額は当たり前、セールの時期は店によっては~90%オフ!なんて看板を大きく掲げたりしている。

肉や野菜は鮮度が落ちて値段が安くなるが、服は違う。
何のクオリティも下がらずに、ただ「時間が経った」と言うだけで同じものが半額以上安くなる。
同じものが安く買えるならその方が良い。
私は基本的に、服は半年に一度のセールでまとめ買いしていた。

昔、よくセールに一緒にいく友達がいた。
服の趣味も良く似ていたため、シーズンになると毎日のように買い物に行って服を買い漁っていたものだ。

ところがある時、その子が「セール卒業宣言」をした。
もうセールには行かないと言うのだ。とても驚いた。

その頃の私は定価で服を買うのがバカバカしくなっていた。
同じものが、もう少し待てば半額になるのになんで今買うの!?と友人に聞いてみると、その子の答えはこうだった。

「確かに、もう少し待てば安くなるけど定価で買ってセールまでの数ヶ月間楽しんだ方が良くない?」

なるほど!!!!!
と、思った。恥ずかしながらその視点は私にはなかった。

例えば冬物で言えば、9月くらいからコートが発売され、セールになるのは1月だ。(最近はセールが早まっているので12月くらいから始まっているが)
9月に定価で買えば、9月から1月の3ヶ月、新しいコートが楽しめる。
逆に、新しいコートを買うのをセールまで我慢すれば、9月からの3ヶ月間は去年のコートを着ることになる。
彼女はその3ヶ月、気持ち良く過ごすためにお金を払っているのだ。

肉や野菜は鮮度が落ちると言ったが、服だって同じだ。
その年の流行りもある。
彼女はその「鮮度」にお金を払っているのだ。

それ以来、すべてを定価で買う訳ではないがセールで服を買う量は減った。
その時に着たいものを買って着た方が、自分も気持ち良い。

欲しいものに「欲しい時に」適正なお金を払う価値、ということを私も少しは覚えたのかもしれない。

私たちの老後は、案外充実するのではないかと言う話

年老いた両親や親類を見ていて、自分は老後に何をしようかと考えることがある。

私はゲームが好きだ。
ゲームをしていると数時間が一瞬で吹き飛ぶ。本当に恐ろしい娯楽だと思う。時間がいくらあっても足りない。

反面、最近のゲームの流れとしてオープンワールドでやり込み要素の深いものが好まれる傾向にあり、クリアまで数百時間オーバーの大作がいくつも生まれている。
そう言ったゲームが面白いと話題になるたび、やりたいと思いつつ「そんな時間ないから無理」と最初からプレイを諦める自分がいる。
いつかそう言った大作を、何日もぶっ通しでプレイしたい。そう思いながら、週末ちまちまゲームプレイを楽しんでいる。

この「いつか」はいつなのだろう。老後なのではないか。

昔の娯楽と今の娯楽で大きく違うなと思うのは、今は膨大な時間を消費する娯楽が、安価で大量に用意されている点だ。

アマゾンビデオは月300円で見放題。
面白いと絶賛されているウォーキング・デッドは1シーズン16話で、すでにシーズン6まで配信されている。
もちろんいくら見ても無料だ。
軽く計算してみたところ、全て見るのに64時間かかる。1日2話ずつ見ても1ヶ月以上楽しめる。

私だけでなく、私と同じ世代はたぶん、老後の趣味には困らないのではないか。
身体が満足に動かなくなっても、テレビの前に座ればゲームで色々な世界にいける。
海外ドラマも、映画も、安価で見切れないほど用意されている。お金もさほどかからない。
雑誌や漫画の無料配信サービスも充実している。

最近趣味について感じているのは「いつまで経っても追いつけない」と言う感覚だ。
平日は帰ったら食事をして寝てしまうし、土日の時間で趣味を楽しむのがせいぜいだ。
アニメもいつしか追いつけなくなり見なくなってしまった。
ゲームも、ドラマも、こちらがちまちまと消化している間にその何倍もの速度で新しいものが次々とリリースされる。
安価で大量に用意されている娯楽を、まったく消費できていない。
働いている限り、きっと私はいつまでも追いつくことができないだろう。

老後に対しては、悲観的な意見が多い。
しかし、私は老後がちょっと楽しみだ。
定年前にリタイアしたいとは思っているが、仕事をせず、その罪悪感無く、1日趣味に没頭できるなんて最高じゃないか。
早く来い、老後。

テレビから煙草が消えた日

今日テレビをつけたら、2時間サスペンスを放送していた。

主人公の刑事はチョイ悪の渋いオヤジ。
煙草を吸っていた。

しばらく見ていて何か違和感を感じたが、すぐにその原因がわかった。
主人公が全然煙草を吸っていないのだ。

いや、煙草は吸っている、吸っているが、吸ってない。

同僚の刑事と話しながら煙草に火をつける。
しかし、そのあと煙草を手に持ったまま、まったく煙草を吸わないのだ。

同僚と話しをする間、手元には煙草がある。
顔の近くに手をやり「煙草を持って考え込んでいる風」であったり、それは違うと煙草を持った手でビシリと相手を指さしたりと、煙草はニヒルな中年男性を演出する小道具として立派に役立っていたが、実際に煙草を吸っている姿はほとんど見られなかった。

それに気づいて、思わず笑ってしまった。最高にバカバカしい。

いま、テレビでは煙草を吸うシーンがほとんどない。
煙草を吸う人のドキュメンタリー映像か、石原裕次郎など往年の大俳優を紹介する際に古い映像が流れる程度だ。

刑事コロンボなど昔のテレビドラマを今見ると、道路はもちろん、人の家に入ってもそのまま煙草をバカバカ吸っていて驚く事がある。
建物内で平気で煙草のポイ捨てをするシーンも今見るとショッキングだが、日常風景として当たり前に描かれている。

煙草を吸う姿が未成年に与える影響、などの理由でテレビで喫煙シーンが放送されなくなったのは想像に容易い。
今であれば視聴者からの厳しいクレームがあるだろう。
テレビ側には、そう言った反感を買ってまで煙草を登場させる理由は無い。

これから、もっともっと煙草を吸うシーンは少なくなるだろう。
子供が昔の映像を見て「あれって何してるの?」と親に問うようになるのも、遠い未来ではない気がする。

その頃には「渋い中年男性の演出に煙草」と言う概念自体が無くなっているだろうし、今回感じた違和感を感じることもできなくなるのだろう。

今みたいな中途半端な事をしているくらいなら、いっそその方が清々しいのかもしれない。

人間の寿命は何歳がちょうどいいのか

先日、こんなtogetterが話題になった。

togetter.com

人間の寿命は何歳がちょうどいいのか。

データを見ると、昭和22年には男50歳、女53歳だった寿命が、男79歳、女86まで伸びている。

うちの父は77歳で平均寿命まであと2年だが驚くほど元気だ。
スポーツもするし海外旅行も行くしめちゃくちゃ元気に生きている。
あと2年で死ぬ気配はまったくない。
見た目も老人、と言う感じはしない。フツーに「おじさん」だ。

世の中の70代、80代を見ていても、皆元気だ。
到底「そろそろ平均寿命ですよ」と言う気がしない。
今後ますます寿命は伸びるんだろうなあと、肌で実感する。

片や自分はどうか、と考えた時に、30代を過ぎても全然元気だ。
この調子で元気な40代、元気な50代、そのまま元気な70代に突入するのかなあと、ぼんやり思う。

寿命が延びるのは良い事だとは思うが、そんな時に一つだけ不安に思うのはお金の事だ。
長く生きると言うことはそれだけお金がかかる。
私はいったいいつまで働けばいいんだろう。

50歳?60歳?私がその歳になる頃には、もしかしたら70歳まで働くのが当たり前になっているのかもしれない。

それを想像すると、あまりの先の長さに「うへぇ」と思う。
70歳まで働くなんて、勘弁してほしい。

そう考えると、人間の寿命が延びることは良いことばかりではないし、人間の寿命は定年してしばらく余生を楽しんで、せいぜい70歳くらいがちょうどいいのかもしれない。(そもそも定年が遅すぎるとは思うけれど)

今は人生が楽しいのでできるだけ長く生きたいなと思うけれど、生きる時間が長くなればなるほど働く時間も長くなるというデメリットがセットでついてくる。

長生きしたい、でも働くのは早くやめたい。
寿命のことを考えると、いつもこのジレンマに悩まされる。
この二つを両立するには、できるだけ若いうちにたくさんお金を稼ぐしかないと言う結論に達した。

そう思って、今は老後のためにせっせと働いている。